「アパレル輸入販売に興味があるけど、何から始めればいいの?」
「中国輸入でアパレルジャンルに挑戦したい」
ファッションが好きでアパレル輸入販売に挑戦したいけれど、「何をどう進めればいいのか分からない…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
アパレルジャンルは自分のオリジナル商品を作りやすく、利益率も比較的高いジャンルです。
そこで本記事では、アパレル輸入販売の方法から販売までの流れ、注意点まで詳しく解説します。
この記事を読めば、アパレル輸入の始め方から利益を出すコツまで、初心者でも取り組みやすい基礎知識が身につきますので、ぜひお読みください。
アパレル輸入販売とは

アパレル輸入販売とは、海外のネットショップや卸売市場から洋服やファッション小物を仕入れて、日本のECサイトなどで販売する方法のことです。
日本よりも仕入れ単価が低く、種類も豊富な中国輸入が特に有名です。仕入れサイトによっては、数枚から仕入れができるため、少額からでも始めやすく人気があります。
一方で、ショップや工場によって品質が異なることがあります。また、人気ブランドに類似した商品など、日本の法律に適合しない商品が流通している場合もあるため、事前確認が重要です。
アパレル輸入販売の主な方法

アパレル輸入販売の主な方法は以下の3つです。
| 方法 | メリット | デメリット | |
|---|---|---|---|
| 既製品販売 | ショップで売られている洋服をそのまま仕入れて販売する方法 | ・すぐに販売を始められる ・小ロットで仕入れられる ・トレンドを取り入れやすい | ・競合と価格競争になりがち ・品質のバラつきに注意が必要 ・品質表示タグに注意が必要 |
| OEM販売 | 商品企画・設計は自社で行い、生産のみ工場に依頼してオリジナル商品を作る方法 | ・オリジナル商品を販売できる ・ブランド力を高めやすい ・利益率が大きい | ・販売まで時間がかかる ・まとまった資金が必要 ・最低注文数が大きい |
| ODM販売 | 商品企画・開発から生産まですべて委託して、オリジナル商品を作る方法 | ・専門家に任せられる ・販売に専念できる | ・まとまった資金が必要 ・最低注文数が大きい ・他社商品と類似する可能性がある |
OEMについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
≫OEMとは何か?自社ブランドを始めたい人に向けた完全サポートガイド
既製品販売はアパレル輸入販売を手軽に始めたい人に向いています。OEM・ODM販売は自分のブランド商品を作り、他社と差別化していきたい人向けです。
中国輸入アパレル販売のメリット

アパレル輸入販売で中国輸入がおすすめの理由は以下のとおりです。
種類が豊富
中国輸入のアパレルは、洋服はもちろん、ファッション小物、靴といったあらゆるジャンルの商品が豊富に揃っています。季節やトレンドに合わせて柔軟に商品を選べるため、売れ筋を逃さずに仕入れられます。ニッチな需要にも対応しやすく、競合との差別化もしやすいのが特徴です。
利益率が高い
中国輸入のアパレルは、国内より安く仕入れられるケースも多く、販売方法によっては利益率30~50%を目指せる可能性があります。初期投資を抑えつつ、しっかり利益を出せるのが魅力です。
オリジナル商品を低価格で作れる
アパレルはOEMやODMでオリジナル商品を作りやすい分野です。中国輸入では、日本国内より低価格でオリジナル商品を作ることができます。完全なオリジナル商品でなくとも、ロゴやタグ付けといった簡易OEMで、初期費用を抑えつつ自社ブランド商品を作ることが可能です。
差別化しやすい
アパレルはSNSや販売サイトでブランドの世界観を打ち出すことで、ファンがつきやすいジャンルでもあります。購入者のレビューやSNSの反応を商品改善に活かせば、他社にはない独自商品を作ることができます。
中国輸入アパレル販売のデメリット

一方で、中国輸入販売にはいくつかデメリットもあります。
在庫管理が難しい
アパレルはサイズやカラーバリエーションが多いため、他ジャンルと比べて在庫数が増えやすい傾向があります。その分、保管スペースの確保や在庫管理が難しく、発注数の見極めが必要です。
返品率が高い
アパレルは「サイズが合わない」「写真とイメージが違う」「ほつれがあった」など、返品が多いジャンルでもあります。中国輸入では仕入れ先によって品質にバラつきがあるため、サンプル確認や、検品体制の確保が欠かせません。
品質表示タグの取付が必要
日本で衣類を販売するときは、素材や洗濯方法を示すタグをつける義務があります。これは「家庭用品品質表示法」という法律で定められたルールです。そのため、輸入品をそのまま販売する場合は注意が必要です。品質表示タグを別途作成して縫い付ける場合は、その分の手間やコストがかかります。
中国輸入アパレル輸入販売の流れ

中国輸入でアパレル販売をする手順は以下のとおりです。
- 商品リサーチ
- 利益計算
- 仕入れ先・工場の選定
- テスト仕入れ
- 本仕れ
- 販売
1つずつ解説します。
STEP1:商品リサーチ
まずはショップのコンセプトを決め、どのような商品を販売するかを決めましょう。ターゲット層に人気のデザインやアイテムを調べることで、方向性が明確になります。SNSやファッション雑誌、国内ECサイトのランキングをチェックすると、売れやすい商品の傾向をつかみやすくなりますよ。
自社のターゲット層に支持されているショップもチェックしてみましょう。商品の評価やレビューを確認すれば、どのようなアイテムが好まれやすいのかが見えてきます。
STEP2:利益計算
次に、商品原価・送料・関税・販売手数料・輸入代行手数料などを計算して、販売価格を決めます。似たような商品にもかかわらず、競合他社とあまりに価格差が出てしまう場合には、売れにくい可能性があります。利益が十分に取れる商品なのか慎重に判断しましょう。
STEP3:仕入れ先・工場の選定
仕入れたい商品が決まったら、どこから仕入れるかを選定しましょう。代表的な中国輸入の仕入れ先サイトは以下のとおりです。
- 1688(アリババ)
- Alibaba.com
- タオバオ
それぞれの違いや特徴については、下記の記事で詳しく解説しています。仕入れ先選びの参考にぜひお読みください。
≫福田市場(イーウー市)・アリババ・タオバオ|中国輸入3大仕入れ先を徹底比較!
≫1688とAlibabaの違いは?失敗しない中国輸入の仕入れ先選び
仕入れ先サイトが決まったら、その中で信頼できるショップや工場を探しましょう。信頼できる工場の選び方については、下記の記事に書いています。
≫【中国輸入OEM】信頼できる工場を見極める7つのチェックポイント
≫【中国輸入】1688.comで優良なOEM工場を探す方法
なお、1688やタオバオは中国国内向けのECサイトです。そのため、基本的に日本への直接発送には対応しておらず、取引にも中国語が必要となる場合が多いです。 このような事情から、日本から仕入れる際は輸入代行業者を利用するのが一般的です。
中国輸入代行業者の選び方やおすすめの代行業者については、以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
≫中国輸入のおすすめ代行業者10選!選び方と注意点も解説!
STEP4:テスト仕入れ
仕入れる商品を決めたら、まずは少量仕入れて、実際の商品を確認しましょう。テスト仕入れで確認するポイントは以下のとおりです。
- 商品の品質
- サイズ感
- 梱包状態
- 配送スピード
- ショップの対応
この段階で違和感を感じたら、仕入れ先のショップや工場の変更を検討しましょう。アパレル商品の場合、取り扱いたいサイズとカラーはすべてテスト仕入れすると、失敗を防ぎやすくなりますよ。また、複数のショップや工場からテスト仕入れすると、商品の品質を比較できて安心です。
STEP5:本仕入れ
テスト仕入れで問題がなければ、本仕入れを行います。ただし、一度に多くの商品を仕入れると、売れ残りのリスクが発生してしまいます。商品の売れ行きを見ながら、追加で仕入れるのがおすすめです。
本仕入れの際は、検品に強い中国輸入代行サービスを利用し、ほつれや汚れ、サイズ違いを事前にチェックできる体制を整えておきましょう。品質不良による返品対応の手間を大幅に減らせます。万が一トラブルが起きても、代行業者がショップや工場とやり取りしてくれるので安心です。
STEP6:販売
商品が届いたら、販売するサイトで商品画像や説明文を作成し、販売を開始しましょう。購買意欲が湧くような見やすく分かりやすいページに整えることが大切です。
売れる商品ページの作り方については、下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。
≫売れるECサイトの商品画像とは?写真撮影と加工のポイントを解説!
≫売れるコピーライティングを知りたい人必見!重要性とテクニックを解説!
商品ページを公開したら、お店や商品を知ってもらうための集客施策を積極的に行いましょう。効果的な集客方法は以下のとおりです。
- SNS運用
- 広告運用
- SEO対策
- メルマガ配信
販売実績ができたら、購入者の声を参考にし、カラーやサイズ展開を広げたり、商品改善を行ったりすると、さらなる売上アップにつながりますよ。
中国輸入で失敗しないための注意点

中国からアパレル商品を仕入れて販売する際には、注意すべきポイントがいくつかあります。失敗を避けるために、実際に販売を始める前に押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
- ブランドの模倣品に気を付ける
- 品質表示タグを取り付ける
- 安定した品質の取引先を選ぶ
- 検品を徹底する
- 適切に在庫管理を行う
それぞれ詳しく解説します。
ブランドの模倣品に気を付ける
有名ブランドのロゴやデザインの偽造品・模倣品は、日本の法律で販売できません。これらを販売すると罰せられる可能性があります。海外の卸サイトでは、ブランド品と類似した商品が販売されているケースもあるため、仕入れの際には注意が必要です。
品質表示タグを取り付ける
中国から届いた商品には、日本の基準に合ったタグがついていないことがほとんどです。日本で販売する際には、日本語で品質表示タグを付ける必要があるため、そのまま販売すると法律違反になりかねません。購入者にとっても、洋服の取り扱い方法が分からずに不安を与えてしまいます。品質表示タグは必ず取り付けるようにしましょう。
品質表示タグについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
≫アパレル輸入前に知っておきたい「品質表示タグの義務」と中国輸入現場のリアル
安定した品質の取引先を選ぶ
中国輸入では、ショップや工場によって品質が異なることがあります。特にアパレルは、縫製の丁寧さが非常に重要です。品質が安定している工場やショップから仕入れることで、返品リスクを減らし、購入者の満足度につなげられます。
複数のショップや工場からテスト仕入れをし、品質が安定している取引先を選びましょう。
検品を徹底する
商品が届いたら、販売する前に必ず検品しましょう。検品を省いてそのまま発送すると、不良品によるクレームや返品が増える原因になってしまいます。
自分で検品する時間がない場合は、検品代行サービスを使うのがおすすめです。中国輸入代行のイーウーパスポートでは日本人基準の検品を行っております。不良品によるトラブルを減らせる可能性が高まりますので、ぜひご活用ください。
≫イーウーパスポートの検品サービス
適切に在庫管理を行う
アパレル商品はサイズやカラーが豊富なため、適切な在庫管理が欠かせません。在庫が多すぎると売れ残りが発生してしまいます。一方で、少なすぎると欠品で販売機会を逃してしまいます。
販売数のデータを見ながら、どの商品がどれくらい売れているかを把握しましょう。売れ行きの良い商品は早めに追加で仕入れ、動きの悪い商品は在庫を減らす判断が大切です。
表計算ソフトやネットショップの管理画面を使って、常に在庫数を確認できる状態にしておくと安心です。
まとめ

今回は、アパレル輸入販売の流れと失敗しないための注意点をご紹介しました。
アパレル商品は種類が豊富で、自社のオリジナル商品を作りやすいジャンルです。商品原価が安く、利益率が高い分野でもあります。
一方で、商品品質の確保や在庫管理が難しいジャンルでもあります。効率的に事業を進めるには中国輸入代行の利用がおすすめです。
中国輸入代行のイーウーパスポートでは、発送代行のほか、日本人基準の詳細検品、サイズシールの貼り付け、下げタグの作成など、あらゆるオプションでお客様のアパレル販売をサポートしております。OEM・ODMサポートも可能です。中国輸入アパレル販売で売上を効率的に上げていきたい方はぜひご活用ください。

